「私にできる、サロンクオリティ」というキャッチフレーズのドライヤー『Nobby by TESCOM NIB3000プロフェッショナル プロテクトイオンヘアードライヤー』が2018年話題になっています。これです。
このキャッチフレーズ、言い換えれば【プロ(美容師)の技が自宅で再現できる・美容室で乾かしてもらった感じになる】で、間違いないと思います・・・。
「嘘くせーw」
個人的にはそう思わざるを得ないこの謳い文句。にわかに信じられません。という事で・・・。誇大広告ではないか、早速このドライヤーを使って検証してみました!
ノビーバイテスコム?知らんなぁ・・

ところで皆さんはこの『Nobby by TESCOM』という名前を聞いたことがありますか?カナで書くと『ノビーバイテスコム』
ちなみに『TESCOM(テスコム)』というのが社名で、『Nobby(ノビー)』というのはテスコム社の美容室専用ブランド名になります。
「知らんなぁ・・」
おそらく一般の方だと、そう答えるのが大半でしょう。初めて聞いた社名・ブランドのドライヤーって感じではないでしょうか?
しかし、美容業界では「巨人」とも「ドライヤーの雄」とも呼ばれるくらい、超絶有名なドライヤーブランドが「テスコム社のNobby」なのです。
美容師の認知度は「90%」で、国内の約70%の美容室で使われている、サロンシェアNO.1のドライヤーブランドなのです。

聞いたことが無いからといって「あなどれない」、実は超有名ドライヤーブランドだったのですね。
その根拠は!?サロンクオリティ4つの秘密。

「Nobby」ブランドが美容室の業務用ドライヤーとして有名なのは事実。そして多くの美容師が愛用しているのもわかりました。とは言え、この「Nobby by TESCOM NIB3000ドライヤー」が何故、『私にもできる、サロンクオリティ』というキャッチフレーズを持つのか?
その根拠を調べる内に、4つの秘密と特徴が見えてきました。
その1・大風速でスピードドライ

NIB3000使用 ぶっ飛びですw
美容室で使われているドライヤーと家庭用のドライヤーでまず大きく違うのが「風速」。業務用ドライヤーで使用しているモーターとファンを採用しているので、サロン仕上げのスピードドライを実現。
※ 実際には上画像の様な風の当て方はしないでしょうけど・・まぁかなりの風速でした。
プロ仕様の速乾力とでもいいましょうか。確かにこれには納得!
その2・熱ダメージを軽減するケアドライフード

上:ケアドライフード 下:セットフード
「Nobby by TESCOM NIB3000ドライヤー」には2つのアタッチメントが取付け可能です。画像下のアタッチメント(セットフード)はよく見かけるかと思います。
このドライヤーの特徴は、画像上のアタッチメント(ケアドライフード)を取付けた時に発揮されます。実際に取付けてみましょう。

ケアドライフード装着(横)

ケアドライフード装着(正面)
で、これが着いたから何なんだ?って話ですが・・・。実はこれ、風を左右に拡散させて髪全体にムラなく温風を当てる事が可能になるアタッチメントなのです。
ここで、ちょっと思い出してほしいのですが・・・。美容室で髪を乾かしてもらってる時、美容師さんはドライヤーを左右に振って乾かしていませんか?
あれって別にカッコつけてる訳ではなく、熱を1点に集中させないように、またムラなく温風を当てるようにしている、プロのテクニックなんですね。

それを再現したアタッチメントがこの「ケアドライフード」ってワケです。
◎ 知らず知らずのうち、一箇所に熱を当て続け、髪のダメージに繋がる。
◎ プロの真似をして左右に振って乾かすが、うまく風が当たらず結局乾かすのに時間がかかった。
これらの「素人あるある」を回避してくれるのが「ケアドライフード」であって、『私にもできる、サロンクオリティ』の2つ目の秘密なのです。
これにも納得できます。
その3・好みの温度&風量で乾かせる

『いや、それ普通のドライヤーでも出来るし!』と思った方も多いでしょう。「Nobby by TESCOM NIB3000ドライヤー」の場合はそれらより複雑な設定が可能です。
まずスイッチ関係は大きく分けて3つです。【風量切替スイッチ】【温度切替スイッチ】【即冷スイッチ】です。それぞれのスイッチについて解説していきます。
風量切替スイッチ

風量切替スイッチは風速を3段階に設定可能。電源プラグをコンセントに差した状態で、風量スイッチを上げると風が出ます。
SPEED(上段)・・・風速強
DRY(中段)・・・風速中
SET(下段)・・・風速弱
OFF(最下段)・・・切
止める時は「OFF」まで下げます。特に難しい操作はなく一般的なドライヤーのスイッチです。
温度切替スイッチ

温度切替も3段階です。温風使用中、押すたびに温度が切り替わります。切替スイッチのランプの色で段階を確認できます。

電源を入れると、まずはこの「HIGH」になります。ランプの色は赤です。
温風温度は約110℃です。(風速:DRY-HIGH時)

次は「MID」です。ランプの色は紫です。
温風温度は約90℃です。(風速:DRY-HIGH時)

最後が「LOW」です。ランプの色は青です。
温風温度は約70℃です。(風速:DRY-HIGH時)
即冷スイッチ

即冷スイッチとは、瞬時に冷風に切替える事が出来るスイッチです。このスイッチを押している間、冷風に変わります。

「HIGH」「MID」「LOW」いずれかの温風が出ている状態でこの即冷スイッチを押すと、瞬時に冷風に。この時、温度切替スイッチのランプは消えます。
即冷スイッチを下にしたまま、押すだけで冷風に切り替わります。押した指を離すと、温風に戻ります。

即冷スイッチを押し、上にスライドさせるとスイッチが固定され、冷風状態を保てます。
これらのスイッチ、モードを組み合わせることで多種多様な乾かし方が可能となるのです!
その4・プロテクトイオンでツヤ・まとまりを

「Nobby by TESCOM NIB3000ドライヤー」にはテスコム社のプロテクトイオン技術が搭載されています。まさにプロ仕様です。
プロテクトイオンとは、プラスとマイナスのイオンを同時に放出。それぞれのイオンが髪に働いて静電気を抑制。ツヤと潤いも増します。
テスコム社の公式チャンネルでこのプロテクトイオンについて解説している動画がYouTubeにありましたのでシェアします。興味がある方は御覧下さい。(動画ではプロテクトイオン搭載のテスコム社の他ドライヤーで実験されています。)
プロテクトイオンがもたらす2つの効果
その1・まとまりUP!
髪に帯電した静電気を中和、抑制します。乾かしている最中にブラッシングしても髪の広がりを抑えます。
その2・ツヤ感Up!
毎日のドライヤーで手間なく、動くたびに溢れ出すツヤ髪へ導きます。
検証結果と感想

『Nobby by TESCOM NIB3000ドライヤー』の「私にできる、サロンクオリティ」というキャッチフレーズは果たして誇大広告なのでしょうか?
大風速での乾きの速さや、プロテクトイオンなどのテクノロジーは確かに完全プロ仕様。これには納得です。
ケアドライフードを取付け、プロの乾かし方の動作を再現できるのも良い点だと思います。
しかし、問題なのはスイッチの多さと、その組み合わせです。
これが「このドライヤーを使えば誰でもサロンクオリティに仕上げる事が可能か?」という疑問につながります。実際、複雑な設定が可能なスイッチがあっても、風量「HIGH」温度「HIGH」で、最初から最後まで乾かす方が多いのではないでしょうか?(もちろん、その設定で乾かすだけでも驚異の仕上がりになりましたが・・・)
複雑な設定が可能ということは、逆に捉えると「使いこなす」まで時間がかかるというか、デメリットにも感じてしまいます。
「サロンクオリティ」つまり「美容室でブローしてもらった時の様な仕上がり」を求めるならば、このスイッチを駆使して使う必要があります。
プロはただ乾かしているだけではなく、風量や温度などを【乾き方】【髪の状態】【乾かす部位】などで変えてドライヤーを使いこなしているのです。
単純に風量「HIGH」温度「HIGH」で乾かし終わるのではなく、あらゆるモードを使い分けることで、かなりサロンクオリティに近づけるのではないでしょうか?
結論:
ただ使うだけでは「サロンクオリティ」には及ばない。しかし、「サロンクオリティ」な仕上がりを再現できる機能は十分備わっている。
さらに、素人でも限りなく「サロンクオリティ」を再現しやすいよう、あらゆる工夫が施されている。
間違いなく良いドライヤーだということは言うまでもない。
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